前回、鶴崎商事株式会社様に納車させて頂きました、キャタピラー製ホイールローダ930Mについて
ご紹介させて頂きます。
こちらの930Mは、通常の標準機とは違いバイオマスマテリアルハンドリングという仕様の車両です。
バイオマスマテリアルハンドリング仕様機とは、バイオマスエネルギーの燃料となる
木質チップをホッパーやトレーラーダンプに積込作業をする為のアプリケーション対応機で、
標準機とは違い様々な特殊加工が施されています。
木質チップなどの比重が軽い材料を扱う際は、大容量バケットを装着することで作業効率の向上を
図ることが出来ます。その為、930Mで標準バケットの3㎥から大型チップバケットの4㎥に換装しております。
ハイダンプ仕様とは、ハイダンプ機構によりリフトアームピンより高い位置でバケットをダンプできる仕様です。
標準機より高い位置で積込が出来る為、アオリが高いトラックへの積込や高位置ホッパへの投入作業が
可能となります。
木質チップ等の材を取り扱う際は、エンジンルーム等の高温となる部分に粉塵が堆積してしまうことが
原因で火災が起こります。その為、対策として目の細かいメッシュガードを取り付けたり、
消火器の設置を行います。
木質チップの積込作業時は、バケットを材の山に突っ込んで積込作業を行います。
その為、車の下回りや前輪のホイール等にチップが堆積してしまいます。堆積したチップにより腐食が進む為、
アンダーコートという車の下回りの防錆加工を行ったり、ホイールにチップが堆積しないよう
カバーの取付を行います。
防錆対策でご紹介したホイールカバーは港湾荷役の現場でチップが散らばることを防ぐ為でもあります。
またフェンダーも延長加工することで、ヤードの清掃の手間を削減することが出来ます。
このように同じ930Mでも標準機とバイオマスマテリアルハンドリング機とでは、大きく仕様が異なります。
キャタピラー製のホイールローダには、下表の車両でマテリアルハンドリング機の仕様をご準備しております。
新型ホイールローダ910 / 914 / 920 についてはこちらから
下記、動画にてご確認頂けます。
※海外仕様の為、日本に無いアタッチメントもございます。